【レイジ2】クリアした感想と評価まとめ…ベセスダ作品でもボリュームはない

ベセスダから発売されているレイジ2をクリアしたのでその感想と評価について書いていきます。

結論から言うとストーリーのボリュームは少なくその点を重視して購入する場合は注意が必要となっています。

その他にも発売前から言われているヒャッハー感はあるのかどうかなどについても紹介していきます。

ストーリーのボリューム

ベセスダといえば代表作であるオブリビオンやスカイリムなどのTESシリーズやFalloutシリーズを思い浮かべる方がほとんどだとい思います。

これらの作品はストーリーだけでなくサブミッションや自由さ、細かい所まで作り込まれているオープンワールドゲームの中の名作ばかりとなっています。

ボリュームも半端ではなく、100時間、200時間は当たり前に時間を奪っていくそんな内容のゲームになっていて、レイジ2にもベセスダという事で同じような期待を持って興味を持たれている方もこれを読んでいる方の中にもいらっしゃると思います。

冒頭にも書いたように結論から言うとレイジ2のストーリーのボリュームはまったくありません。

具体的に書くとネタバレになってしまうので控えますが、クリアする前であっても「もしかしてもう終わってしまうの?」と思ってしまう程短くなっていて、このボリュームとストーリーで満足する人はいるのかなと感じてしまうくらいです。

昔のオープンワールドであれば駆け足でメインストーリーを進めていくと10数時間で終わってしまうというのが普通ですが、今では「ウィッチャー3」や「RDR2」、「スパイダーマン」、最近でいうと「Days Gone」などオープンワールドでありながらメインストーリーをクリアするのに数十時間必要で濃厚なストーリーを楽しめるというのがスタンダードになってしまっています。

それに慣れてしまっているプレイヤーからすると今回のレイジ2のボリュームでは納得させることは出来ないと思います。

マップの広さについて

オープンワールドでも重要になるマップの広さについてですが、突出して広いと言う訳ではありませんが、広さに関しては十分広いと思います。

ただポストアポカリプスな世界観で陥りがちな荒廃した世界なのでどこに行っても代わり映えがしないという点はレイジ2でも言うことが出来るので、あまりマップを移動する楽しさという物は感じることは出来ませんでした。

それにいくつかの地域に分かれてはいますが、ストーリーミッションが短いと訪れる必要がある場所も限られてしまうことになり、メインミッションの目的地があるから1度だけ行った地域というのがいくつか存在してしまっています。

いくらマップが広くても自分で足を運ばないと行く必要がほとんどない地域があるというのは残念でした。

操作感について

日本では6月6日発売でしたが、海外では既に発売されていたので、どのような感じのゲームなのか見るためにゲーム配信などで見てみた所正直「これは戦闘面白いのかな?」と感じたのが最初の印象でした。

ただ購入して実際プレイしてみるとキャラもキビキビ動きますし、銃を撃ってもブレないようになっているので、撃ちまくっても変な方向に銃が向いていくという事もなく照準も合わせやすくなっています。

なので映像で見るよりも遥かに爽快感があって銃を撃ちまくっている楽しみを感じることが出来てとても好印象でした。

ヒャッハー感について

操作感はとても良く爽快に戦うことは出来ますが、発売前までに言われていたようなヒャッハー感があるかというと微妙に感じました。

戦闘に関しては好印象ではありますが、ヒャッハー感というと「ボーダーランズ」の戦闘を思い浮かべる方も多いんではないでしょうか?

少なくとも私の中ではヒャッハー感といえばド派手に戦うことが出来るボーダーランズというイメージがあってレイジ2にも超能力のようなものが存在するのでド派手感を期待してしまいましたが、どちらかと言うと硬派な戦闘になっていると感じました。

レイジ2の超能力はこじんまりとしている物が多く、遠距離から広範囲を攻撃できる技などがあればよりヒャッハー感があるなと感じながらプレイしていました。

ただこれは私が勝手に期待してしまったものなので、ないのが悪いわけではないですし、戦闘に関しては本当に爽快に戦って楽しむことが出来るのは変わりありませんが、ヒャッハー感だけを期待して購入するのは避けたほうがいいかもしれません。

乗り物について

オープンワールドという大きな世界で重要になるのが移動方法で、レイジ2ではファストトラベル地点が大きな街数個だけなので、そこから目的地まで行くには乗り物を使っていくしかありません。

レイジ2ではゲーム上に出現するほとんどの乗り物に乗れるというのも醍醐味の一つとされていて、ほんとにその辺りに止めてある車に乗り込んで自分のものにしてしまうことが出来るようになっています。

乗り物にも攻撃方法や速度、耐久度など様々な特徴をもっているので、乗ってみると違いを感じることが出来ます。

ただ最初に入手できるフェニックスのバランスが良すぎるので目新しさに新しい乗り物に乗ってみますが、ほとんどの場合数回でフェニックスに戻ってしまっていました。

攻撃力の高い乗り物に乗って道中の敵をなぎ払いながら進みたかったですが、攻撃力の高い乗り物は速度が遅くブーストも長続きしないという移動にはストレスしかなかったりしたのが残念でした。

さらに移動だけに関してはマーシャルの信頼レベルを7にすると解放されるドローン「イカロス」が快適すぎて地上を走る乗り物に戻れなくなってしまいました。

ドローンは下に地面があれば一定の高度を保つことが出来るので、車では絶対超えられない山も悠々と乗り越えていくことができ、目的地まで一直線に向かうことが出来るようになってしまいます。

そうなると魅力の一つの乗り物で楽しめるという強みが消えてしまうことになるので、乗り物の特徴に関してはもう少し練ってほしかったなと感じました。

乗り物のカスタマイズについて

乗り物のアップグレードをする事ができるのはフェニックスだけで、その他の乗り物には一切カスタマイズなどはすることができなくなっている点も残念でした。

フェニックスに関してもアップグレードといっても攻撃方法が増えたり、耐久力を上げることが出来るだけだったのでもうちょっとスピードやハンドリングなどに関する数値をいじることが出来たらさらに運転する楽しみも増えたのになとは感じました。

まとめ

レイジ2は戦闘も爽快感があり、グラフィックも綺麗で大きな世界も用意されていたのにどこか惜しい感じになってしまったなというイメージでした。

ストーリーが短いのは残念でしたが、もうちょっと他の部分でもヒャッハーとする事ができればポストアポカリプスらしいヒャッハー感のあるゲームになったんじゃないかなと感じました。

本文中にも書きましたが、ベセスダだからTESやFalloutみたいなゲームを期待して購入してしまうと肩透かしを受けてしまうので、注意して下さい。

TESシリーズやFalloutの戦闘はそれほど洗練されたものではありませんが、レイジ2ではそれとは比べ物にならない戦闘をする事ができるので、ストーリーのTES、Fallout、アクションのレイジ2と考えていいと思います。

あまり良くないことばかり書いてしまいましたが、「ストーリー云々よりも世紀末の世界で楽しい戦闘をしたい!」という方にとっては満足できるゲームになっているはずです。