「ライズオブザトゥームレイダー」クリアしてみた感想と評価…圧巻のグラフィックなアクション・アドベンチャー作品。仕掛けにはもう少し難易度が欲しい。」
スクエア・エニックスより10月13日に発売された「ライズオブザトゥームレイダー」の序盤をプレイして感じた感想などを書いていきます。
トゥームレイダーシリーズは名前とどういうゲームかは知っていて映画も見たことはありますが、実際にプレイするのは初めてだったんですが、こういうアクションアドベンチャーというのは一本道ですぐ終わるイメージでした。
しかし、序盤で既にそのイメージを覆されてます(笑)
その辺りも含めて感じた感想を紹介します。
目次
圧倒的なグラフィック
今の時代ではグラフィックがキレイなゲームが当たり前のようになってきていますが、その中でも今作のトゥームレイダーのグラフィックは目を見張る物がありました。
最初は雪や氷に囲まれたエリアから始まるのですが、ララの髪の毛に残る雪の粒、氷の質感までかなりの細部まで作り込まれており、見ている方にも空気感や寒さ、冷たさが伝わってくるようでした。
今までは寒そうなステージでキャラが寒そうな仕草をしていてもなんとなく現実味がなくこちらに伝わって来ませんでしたが、トゥームレイダーだとララが雪山を行く際に、寒く凍えそうな仕草をしているのが全く違和感なく感じれる事ができます。
自然のリアルさが過酷な環境を進んでいくララの活躍をより引き立たせてくれています。
操作もストレス少なく軽快に動ける
アクションゲームは操作性が悪いと意図した行動をせず死んでしまったりとイライラしてしまう事もありますが、トゥームレイダーに関しては今のところそれはほとんどありません。
何かに飛びつきたい時も変な方向へ飛んで行ったり判定が厳しすぎたりということもなく、地形が崩れながら逃げるというイベントの際もストレス疾走感のある映画のような迫力を簡単操作で味わうことができます。
たまにQTEがありますが、ゲームによってはこのボタンの後すぐにこのボタンを押せ!できないとゲームオーバーというシビアなものが多発するゲームもあります。
トゥームレイダーではそこまでシビアではなく大体が□ボタンと△ボタンのみで予期しないところで発生しても対応できるレベルなので今の所全く気になりません。
ただ、少しの不満点としては敵との銃撃戦の際に、敵を撃とうとしても構えた時にどこに照準が出るかわかりにくく、頭を出して構えた状態で敵に照準を合わせないと行けないのでもうちょっとそこは分かりやすくしてほしいですね。
ロード・リトライも快適
操作はストレスなく出来ますがアクションゲームなので操作をミスして死んでしまうこともそれなりにあります。
ただトゥームレイダーは初見殺しのようなアクションはそこまで要求されないので安心してください。
死んでしまった際にリトライの為のロードなどが長いとそれだけでもう一度チャレンジしようという気が削がれてしまいますが、今作はリトライも一瞬で出来るので快適です。
ロードも別のエリアに移動やファストトラベルする際は十数秒ほどのロードは入りますがそれだけなので1つのエリアでロードが入ることはありません。
一本道だけではない
他のソフトのアクションアドベンチャーでありがちな決められたチャプターをこなして行くだけ、という感じではありません。
私も最初はそんな感じかと思っていましたが、途中からマップが広くなりその中に収集要素や洞窟、チャレンジトゥームなどがあり全部回ろうと思うとかなりの時間がかかりそうです。
初めて訪れたときでは開けれなかった仕掛けもストーリーを進めて装備や道具を手に入れて戻ると行けなかった場所に行けるようになったりもします。
さらに1度クリアしたエリアはタイトルメニューからもう一度そのエリアだけを条件付きのチャレンジ付きで挑戦でき、挑戦をクリアするとショップで使えるクレジットを貰えたりと何度も遊べる仕様になっているので長く遊ぶことが出来そうです。
まとめ
正直最近のオープンワールド主流の時代にどうなんだろうという不安はありましたが、ボリュームもしっかりあり収集要素やアビリティ、武器のカスタマイズなどやれることも沢山あるので全然問題ありませんでした。
私はグラフィック重視ではなく、むしろグラフィックはそんなでもなくていいから内容濃い方が嬉しいっていうタイプですが、ライズオブトゥームレイダーのグラフィックの質感と空気感は是非味わって欲しいです。
まだクリアはしていないのでこれからプレイして感じたことや、クリアしての感想などはまた追記していきたいと思いますが、興味のある方はぜひプレイしてみてください!
クリアした後の感想と評価
「ライズオブザトゥームレイダー」のストーリーをクリアしたので追記していきます。
この記事でも書いたとおり終始圧巻のグラフィックでイベントシーンやカメラワークで演出されている中を操作するのは月並みな表現ですが、映画をプレイしているような感覚で臨場感と迫力が伝わってきました。
ララの挙動も人間らしい動きをし、アップの時は表情も豊かで、ただ立っているだけの時も身体をさすったり、重心を動かしたりと違和感のない動きをするのでリアルな背景が作り上げる本物感を邪魔しません。
ワンシーンに演出やカメラワークでグッと力を入れる事で出るこの臨場感はまだオープンワールドのゲームには出すことのできない領域だなと感じました。
もちろんどちらがいい悪いではなく、お互いのウリの違いという事だと思います。
クリアに必要なプレイ時間
プレイ時間は記事を書きながらだったのでハッキリとは言えませんが収集物への力の入れ具合にもよりますが、20~35時間といった所でしょうか。
おそらく一通りクリアした後にストーリーをタイムアタックのようにやれば1日もかからずクリアできるでしょうが、収集物、チャレンジ、トゥームなどの要素をやっていると20時間は簡単に過ぎてしまうと思います。
なのでボリューム不足という印象は受けず、DLCもあるのでちょうどいい内容の濃さだと感じました。
難易度
私は難易度「トゥームレイダー」でクリアしましたが難易度はそこまで高くは感じませんでした。
戦闘で何度かやられた事はありましたが同じところで何度も何度もやられたという事はなくしっかり先を把握できれば対処できるレベルでした。
アクション面でも同じで最初は失敗しても先が分かっていれば次は成功出来るくらいの難易度で、理不尽なタイミングを要求されたりどこに行けばいいか分かりにくいという事もありませんでした。
ただ、仕掛けや謎解きは少し物足りなかったです。
基本的に仕掛けなどで迷うことなく解くことができ、インスティンクトでヒントも解ってしまうので親切過ぎた所があったように見受けられました。
もう少し謎解きや仕掛けの数が多くその中の幾つかは高難易度の仕掛けがあった方がトレジャーハティングしているなという気分になれると思います。
クリア後の評価
グラフィックや迫力に関してはクリア前と変わらず、素晴らしい出来になっているので、PS2、PS3のアクションアドベンチャー全盛期に好きだった方や、オープンワールドもいいけどたまには違ったテイストの作品をやってみたいという方にもオススメできる作品です。
難易度も難しすぎないのでアクションアドベンチャー初心者の方でも問題なく楽しめる様になっていると思います。
全体的に見てもバグなども目立ちませんし、理不尽な場所もないのでよく作り込まれたかなりの良ゲーといっていい作品だと思います。