ドラゴンクエストビルダーズ2はタイトル通りドラゴンクエストビルダーズの2作品目となるタイトルで、前作で不満とされていた点をしっかりと修正していて、より快適にプレイすることが出来るようになっていました。
ストーリーも引き込まれる内容になっていてクラフトだけでなくストーリーもしっかり楽しむことができました。
そんなDQB2のストーリーをクリアしたのでその感想と、前作の違いやPS4版とSwitch版のどちらを購入すれば良いのかなどについて紹介していきます。
目次
感想
クリアした感想を紹介していきますが、まずはストーリーについてになりますが、ストーリーはしっかりしていて、内容としてはドラクエらしい王道の内容となっています。
さらに「ハーゴン」や「破壊神シドー」などドラゴンクエストに出てくるボスが物語の根幹に関わってきているので、ドラクエファンであればどのような展開になっていくのかなどが非常に気になると思いますし、ドラゴンクエストをあまり知らないという方にでも楽しんでもらえる内容になっていると思います。
また今作での新しい要素でもある相棒「シドー」との関係性も物語の中心となっていくので、前作とはまた違った物語を楽しむことが出来るでしょう。
ドラゴンクエストビルダーズ2なので1作目との繋がりはないので、ドラクエに詳しくなくても前作をやっていなくても問題なく楽しむことができます。
親切で分かりやすい
DQB2をプレイしていて感じたのがとても親切で分かりやすいゲームになっているなという点です。
元々ドラゴンクエスト系のゲームは基本的にどの年齢層でもプレイできるようになっている事がほとんどですが、ビルダーズのように何かを自由に作る事ができるような作品でもそれは変わっていないなと感じました。
例えばストーリーに重要な施設を建てる場合には作業台を見ると必要なアイテムには印がついているだけでなく、必要な個数まで書かれているのでいちいち設計図を確認して個数を確認するという必要が全くありません。
目的地に向かう際でも遠かったり、入り組んだ道を進む場合にはマーカーが目的地に付いているだけでなく、目的地の途中にもマーカーを出してくれるので迷うことなく進むことが出来る工夫もされています。
なので「あれ?何をするんだったかな」と思った時にはとりあえずマーカーの位置を調べたり、作業台を見ることで何をするべきか、何が足りないのかが分かりやすくなっているのでとてもプレイしやすいと思います。
ただ他のキャラからの依頼で部屋などを作る場合はどのアイテムが必要化はわかりますが、何個必要なのかまではわからないですし、依頼内容もマップ上にあるアイコンにカーソルを合わせるか本人に直接聞かないとわかりません。
そこは画面端に受けている依頼内容が表示されるなどすればよりわかりやすかったのになとは感じました。
作れるものが増えていく喜び
DQB2ではかなりの数の家具であったり、明かり、ブロックなどを作ることが出来るようになり、これは自分でアンロックすることもできますし、ストーリーを進めていると獲得することもできます。
ストーリーでレシピをひらめく場合は依頼を受けたときやビルダーレベルという拠点のレベルのようなものが上がると新しくその島にちなんだアイテムを作れるようになります。
ストーリー上でいくつかの島にいくことになるので、それぞれでアイテムを覚えてからっぽ島にもどれば様々な雰囲気を持った建築物を作成することができます。
後半になるとマンネリになりかねませんが、どんどんと新しいブロックやアイテム、ビルダー道具などが手に入っていくので最後まで飽きずにプレイすることができます。
戦闘は単調
戦闘は「かいてんぎり」が使えますが、その他は基本的に敵の後ろをとりながら剣を振っているだけなので単調になりがちです。
さらに今作では主人公はそれほど強いわけではなく、相棒のシドーが強キャラとしているので攻撃を行っても簡単に敵を倒せなくなっているので、シドーがいない時には戦闘が少し苦になってしまいがちです。
もう少し技を増やすなどされれば戦闘も楽しむことができたのではないかなと思います。
前作との違い
前作のドラゴンクエストビルダーズに比べると様々な面で改善されていてよりプレイしやすくなっている点が多いので紹介していきます。
住人が建築や農業を行ってくれる
前作では建築や物作りができるのは主人公のビルダーだけという設定でしたが、今回からはビルダーの鐘を鳴らして拠点レベルを上げると住人全員がビルダーになることができます。
なのでストーリーに関わる大きな建築は主人公は最初の土台を少し作るだけで、他はすべて住人たちだけで建築を行ってくれるようになっています。
さらにほとんどの場合はそのような大きな建築物の場合必要素材まで全て住人が集めてきてくれるので大規模な建築を強いられるという事もなくなっています。
さらに農業も住人たちがやってくれ、職業が農民のキャラがいるとかかしを立てた場所周辺を耕して水やりをし、条件が整えば種まきから収穫までも行ってくれるので、食料を一人で全部管理しなければいけないという事もありません。
このように以前よりも住人がよりアクティブに動いてくれるようになったので、より助け合っているという感じが出ています。
拠点が1つにまとめられた
前作ではそれぞれの街を自由に建てることができ、そこを拠点として使っていたので別の町に移動したらまた1から作り直しになっていました。
今作でもそれぞれの街を再建していくのが基本的な流れになりますが、それ以外に「からっぽ島」という本拠地が用意されています。
からっぽ島は手付かずの島なのでプレイヤーが自由にクラフトを行うことができ、それぞれの島に行ってクラフトできるものを増やして帰ってき、それをからっぽ島で使って自分の好みの島にしていくという流れになります。
なのでせっかく家を作っても次の街に移動したら使うことがほとんどなくなってしまう、ということはないので、ストーリーを進めながら自分の街も作れるようになっています。
ダッシュ、水中でのプレイができるように
前作ではバイクなどの移動方法はありましたが、何も乗っていない時にはダッシュする事ができず、移動にストレスを感じていた方も少なくないと思います。
今作からはR1やRボタンを押すとスタミナを消費しながらダッシュすることが出来るようになったので、移動速度は前作よりも格段に上がっています。
スタミナの概念が追加されましたが、これは攻撃を行う際には使わないので走った後には攻撃できないということもないので気にせずダッシュすることが可能です。
また前作では入れなかった水中にも入ることが出来るようになっているので、より自由度が高くなっています。
水中にいる際は酸素ゲージではなく、スタミナゲージが徐々に減っていく仕様になっていて、かなり長い間水中にいても倒れることはないのでじっくり水中を探索することも可能ですし、水中に建築をする事もできるので、前作よりもクラフトの自由度がぐっと上がっています。
ビルダー道具がより便利に
ビルダー道具は前作にもありましたが、今作より便利に使えるように改良されたり、あたらしい道具が追加されるなどしています。
例えばハンマーは武器とは別枠になりましたし、前作のブロックをそのままの形で移動させるにはスコップを作る必要がありましたが、今作ではグローブとなって最初のチュートリアルでもらうことが出来るので最初から使うことができます。
さらに「風のマント」という道具も追加され、高い場所から飛び降りた後に使うと空を滑空して飛ぶことができたり、飛び降りた時に開けば落下ダメージを防いでくれるなどの効果があるので非常に便利に移動をする事ができるようになっています。
ほかにもかわきのつぼがあれば水を持ち歩くことができ、一回汲んで中身を入れ替えなければ何度も水を出すことができるので、川や池なども簡単に作ることができます。
テレポートする際にも以前は「キメラのつばさ」が必要でしたが、今作では道具自体がなくなり拠点や「みちびきのたま」というワープポイントまではお金やアイテムを一切使わずにワープすることが出来るようになっているので、非常に便利です。
マインクラフトとの違い
ドラゴンクエストビルダーズはサンドボックスと言われる種類のゲームで、サンドボックスのゲームで比較されるのがマインクラフトだと思います。
そんなマインクラフトとドラゴンクエストビルダーズ2の違いについて紹介していきます。
マインクラフト程広大な世界ではない
マインクラフトはプレイする機種によっては非常に広大なマップが用意されていて、さらに自動生成なので新しいゲームを始める度に全く違うマップを楽しむことができます。
なのでマイクラは広大なマップの中にダイヤモンドなどのレア素材やスポーンブロックなどを探しに行く探検を楽しむという遊び方をする事ができます。
ドラゴンクエストビルダーズ2ではマイクラと比べてしまうとそれほど大きなマップではないですし、マップも毎回同じマップになってしまいます。
なのでマイクラのように知らない場所や知らないロケーションを探すという楽しみ方はする事ができません。
ただその分マインクラフトには無いストーリーや他のキャラなどの関わりを体験することができます。
さらにDQB2ではチュートリアルなどでしっかり出来ることについて説明してもらうことが出来るので、マインクラフトをやめてしまう理由で最も多いであろう「何をしたらいいか分からない」という事にはなりません。
何でも出来るマインクラフトと、制限はあるがストーリーやキャラの関わりをより感じる事ができるDQB2といった感じだと思います。
クラフトアイテムの多さ
マインクラフトのブロックは基本的に岩や木のブロックばかりなので、種類はそれほど多くなく、建築などを行う際に使えるブロックは限られてしまいます。
ですがDQB2ではブロックだけでもかなりの数になっていて、木の床や石の床だけでも自分が作りたいイメージに近いブロックを選ぶことができます。
ブロックだけではなく、椅子もソファから風呂の椅子まで様々な物があるので階段を椅子として見立てるしかないマイクラとはかなりの差があります。
その他にも窓や柱、飾りなど様々なクラフトアイテムを作成可能なので、かっこいい家やかわいい家をこだわって作りたいという場合はDQB2の方がおすすめできます。
住人が反応してくれる
マインクラフトにも村があり、住人達が生活していますがほとんど何の意図もなくウロウロしているだけですし顔も一緒なので、村人といってもあまり愛着が湧きにくい存在だと思います。
DQB2ではそれぞれ顔も違いますし、さらに部屋を作ればその部屋に対応した動きをしてくれるのが非常に良いポイントです。
指定されたアイテムを部屋の中に置くと「キッチン」であったり「食堂」、「トイレ」「シャワー、風呂」など様々な部屋を作ることが可能で、住人達はその部屋に合った行動を行ってくれます。
例えば食事の時間に慣れば食堂に住人が群がって食事を取ったり、トイレや風呂に行列を作ったりと反応を返してくれるので部屋の作り甲斐があります。
これはマイクラにはないDQB2の強みの1つだと思います。
マイクラとDQB2どちらがいいか
このように同じサンドボックスのゲームでも特徴が大きく違うので、それぞれの特徴を知っていれば自分に合った作品を選ぶことが出来るはずです。
マイクラは洋ゲーのオープンワールドのようにいきなり世界に放り出されても自分で楽しみを見つけて遊ぶことが出来る人であれば壮大な世界を楽しむことが出来ると思います。
一方で放り出されてしまうと何をしていいか分からないから日本のRPGの方が好きだという方はDストーリーを進めつつやるべきことを覚えながらクラフトしていけるのでDQB2がおすすめです。
PS4版とSwitch版どちらを買うべき?
DQB2はPS4とSwitchの2機種で販売されていますが、ストーリーなどの内容は全く一緒になっています。
ではどちらを買うべきかを考えた時に、フレンドとやりたいと考えているのであればそのフレンドと一緒にできる機種のソフトを買うべきです。
最近でフォートナイトがクロスプラットフォームといってPS4とSwitchやPCのユーザーが一緒に遊ぶことが出来るという機能を使っていますが、DQB2ではそれができません。
なのでPS4ならPS4同士、SwitchならSwitch同士でしかプレイできないので一緒に遊ぶ人と合わせた機種のソフトを購入してください。
あと大きく違うのはSwitch版ではオンラインマルチプレイに加えて、1つの画面を使って2人で遊ぶローカルマルチプレイに対応していて、これはPS4版にはないSwitch独自の機能です。
なので家族や兄弟で1つのソフトで遊びたいという場合はSwitch版を購入するようにしましょう。
Switch版がおすすめ
PS4版はSwitch版よりも綺麗な画面でプレイすることはできますが、DQB2のゲームの性質上やりたい時にサッと始められるSwitch版の方が相性が良いと言えると思います。
PS4だとテレビの前に座って「よし!やるぞ!」といった感じになってしまいますが、Switchなら好きな時にちょっと建築して満足したらスリープ状態にしておいて気になったところがあったらまたすぐに始められるという気軽さはDQB2に非常にマッチしていると思います。
さらにPS4版は修正されているとは言えバグが多く、修正される前は進行不可になるケースも合ったのでそれを気にする場合にもSwitch版にしておいた方が良いでしょう。
このような理由からPS4とSwitchを両方持っていて気軽さを重視するならSwitchをおすすめします。