北斗が如くをクリアした感想と評価…原作ファンより龍が如くファンのが楽しめるいつものクオリティでした

セガより2018年2月22日に発売された「北斗が如く」をクリアしたので感想について書いておきます。

北斗が如くは詠んで字の如く「龍が如く」チームが作成した「北斗の拳」で、両方の良い所取りをしたようなゲームでした。

僕は元々龍が如くをネタ的に楽しんでいる人間でして、そうやって見ている人間にとっては「むしろ北斗の拳のためにこのゲームシステムや世界観があったんじゃないのか?」って思うぐらいしっくり来ていました。

ただ北斗の拳のコアファンはやっててイライラするでしょうし、どちらかと言えばやはり龍が如くファンで、北斗の拳をあまり知らない人が楽しむようなゲームなのかなぁ…という感じでした。

ちなみに僕は子供の頃から延々と北斗の拳を再放送で見まくってたぐらいの北斗好きなので、まぁ「オイオイ」って思う所はありましたが、まぁ楽しめました(笑)

戦闘システムについて

基本的には龍が如くです。□ボタンを連打してれば勝手にコンボが繋がり、トドメの一撃は△でってのがベース。

ある程度ピヨらせると○ボタンを押して秘孔を突く事が出来て、そしたら敵がビリビリ痺れるのでもう一度丸ボタンで奥義を常に出せます。奥義が出れば雑魚はだいたい一撃死亡、ボスでも3~4回これを食らわせれば勝てるって感じの難易度調整ですね(ノーマルの場合ね)

奥義のQTEがテンポを悪くさせる

北斗の拳と言えば、基本的には「ケンシロウ様に雑魚どもが蹂躙される」と言う物語です。総ての強敵(とも)は、ケンシロウ様の強さを際立たせるための脇役。あの時代の漫画にありがちな「圧倒的な主人公の強さに憧れ、自己投影して楽しむ」ものです。

ケンシロウは基本的に苦戦して良いのはサウザーやラオウやトキとか、そのレベルの強敵(とも)でなければいけません。これはコアファンにとってはどうしても耐え難い部分ではあります。

そこらのモヒカンなんぞは指先一つでダウンさ。

だがしかしバット、あくまで北斗が如くはゲーム。苦戦をするのはまぁわかるんですが「奥義でないと雑魚を倒せない」システムはちょっとキツイ。

また奥義を繰り出すとタイミングに合わせて表示されたボタンを押すと言うQTEが常に表示されます。一応これは設定でオフに出来るので、僕は常時オフにしてました、苛立つので(笑)

それでもやはり奥義は常に見続ける必要がある、だから奥義を極力使いたくないと言う変な悪循環が生まれました…。長いのよ奥義の時間…(笑)

雑魚に囲まれれば囲まれるほど苦労します。敵のこめかみに親指ぶっさしてぶん投げる北斗殺陣?みたいな技が出ると喜ぶ感じ、周囲の敵もまとめてぶっとばすので。

ちなみに奥義は使えば使うほど強くなるようで、奥義レベルが1~3までありまして、でも使えば使うほど戦闘が長くなるわけでございまして、どうしたものか…って感じです。

僕はジャスト秘孔を多用していたので、最終的にもレベル2にまでしか上がりませんでした。

奥義の選択が出来ない

敵が多い時は敵を沢山巻き込む奥義を使いたいですよね。ええですがこの北斗のごとくでは使う奥義を選択する事は出来ません。

ボスのとどめには北斗百裂拳を使いたい所ですが、その選択は不可能。どの奥義が出るかは総てランダムです、舐めとんのか。

最初は「あったあったこの技www」って楽しめるんですが、何度も何度も見すぎて途中で嫌になってくるのはここだけの話。

ケンシロウになったつもりで遊べるのかと思いきや、このシステムのおかげでイマイチケンシロウになりきれない…。

でも気がついたら「あたぁ~!」って言いたくなるので、そういう意味では楽しめましあたぁ~!

ジャスト秘孔が出てからはちょっとマシに

ストーリーを進めるとジャスト秘孔なるものが出てきます。これは敵にダメージを与えて○ボタンを押してケンシロウが秘孔を突いた際に、タイミングよく再び丸を押すとその時点で敵にダメージを与えるものです。

これが出ると即座に敵を殺す事が出来ます。雑魚はジャスト秘孔で一撃死亡なので、まぁ雑魚相手ならこれで十分かなと、そういう感じでございます。

上手くこれを繰り返せば雑魚はサクサク殺せるようになるので、ここでようやくテンポが良くなります。

技の覚醒でピヨらせも可能に

ケンシロウの能力開放「心」の右上の方にある「闘気陣」を会得すると、L3+R3でドカーンとやって周囲の敵をピヨらせる事が出来るぴよ。

これでそいつら全員をまとめてジャスト秘孔かませば一気にドカーン、あべしぃ~とやれるので、テンポを良くしたい場合には重宝します。完全に雑魚専の技ですけどね。

テンポが気になる人はこれらの工夫をすると良い感じです。奥義は極力使わない方向で…(笑)

良くも悪くも龍が如く

戦闘システムは良くも悪くも龍が如くです。

R1を押しながら戦うのも、カメラ視点がめちゃくちゃ悪いのも、まぁこのゲーム特有かなと。

R1を押そうとL1を押そうと、自分がロックオンしている相手の方向に上手く向いてくれるわけじゃないので、例えば最後の一人を探して突っ走って飛び蹴りかましても8割空振りします(笑)

その辺りは「まぁセガだからなぁ…」の一言で僕は終わりました。痒い所に手が届かない、それが俺達のセガ…!どこか抜けてるセガ!そこが憎めない!

ってわけで「まぁセガだからな…」と言える龍が如くファンは問題ないと思います。

慣れると楽しめあたぁ~!

北斗の拳をそこそこ見た事がある人、最低限「北斗百裂拳」などを見た事があって、一度でも「あたぁ~!」って言った事がある人は楽しめると思います。

ちなみに百裂拳もどきは□連打で出せますが、弱いです(笑)

まぁ北斗百裂拳に関してはYou Tubeで検索してもらえればいくらでも出るんで、違法動画ですがチェックしてみて下さい。ちなみに1話は現時点で無料で視聴可能になっています。

この機会に是非、あたぁ~!

You Tubeリンク→【公式】北斗の拳 第1話「神か悪魔か!? 地獄にあらわれた最強の男」

レベル上げは簡単

レベル上げの方法は簡単で、敵をとりあえずぶち殺すか、サブストーリーをクリアしていくか、このどちらかです。

レベルが上がる事で基本的な能力も上がっているようなので、どの能力を開放しようともとりあえずレベル上げれば強くはなっています、はい。

その辺りは難易度が低いゲームなので大丈夫、基本的にとりあえずレベル上げれば良いだけ。

レベルの基準ですが、章が変わると雑魚敵が強くなるので、そいつらを普通に倒せるレベル…特に奥義一回で殺せるぐらいになればOKです。まぁ大体同じレベル、もしくは2ぐらい上に行けば余裕な感じ。

僕はそうなるまでサブストーリーで遊びまくってました。

お金はキャバクラで稼ぐ

お金はキャバクラの黒服ケンシロウで簡単に稼げます。

あんなのただ客を選択したら、○や◎になってる女の子を席に置けば良いだけのヌルゲーです。最終的には一回で100万円近く稼げるので、それで装備も道具もガンガン揃えちゃえば戦闘が一気に楽になります。

個人的には一番の最優先はキャバクラ、次が賞金稼ぎですね。賞金稼ぎも結構稼げるので、気が向いたら殺しまくってください。

どちらもストーリーを進めれば勝手に出て来るので、出てきたら遊びましょう。

ストーリーはまぁこんなもんだ

原作のストーリーがケンシロウの男気とラオウの覇道とトキの優しさで既に男臭さで完成しているので、まぁそこに何とかオリジナル要素をぶっこまないと龍が如くでやる意味がないのはわかります。

だからまぁ適当に色々とブレンドしてありまして、なんでラオウこんなに弱いねんとか、トキこんなに弱いねんとか、色々と突っ込みたくなりますが、まぁそうせんとゲームとして成り立たないので仕方ありません。

そもそもラスボスがラオウではない時点で、おいおいスパ王かよ…って言いたくなるのもわかります。僕自身、ラオウが大好きなのでスパ王は…あ、スパ王も大好きです。

ストーリーの矛盾とか「こんなの北斗の拳じゃない!」って言ってしまうぐらいのコアファンにとっては、ちょっと苦痛に感じる部分もあるかも知れませんがそこはまぁ…ゲームなので…(笑)

世界観や性格には違和感は無い

むしろ龍が如くで頻繁に街で絡まれる方が「なんだこの世紀末」ってレベルだったわけで、むしろ実際に世紀末でモヒカンどもが「ひゃーはーっ!」って言っている中、ケンシロウが頻繁に絡まれる所を見て「全く違和感がない…!」と感心しました。

そして無慈悲に全員を破裂させてぶっ殺すケンシロウを見て「街中が臓物だらけになるね!」と思いつつも、違和感はありませんでした。殺人事件のオンパレード、だがしかしバット、今は世紀末…仕方ない!

龍が如くの世界観、そして桐生一馬の性格とケンシロウの性格がほぼ一致しておりまして、個人的にはその時点でサブイベントはまぁ気にせず見られました。

ケンシロウをネタ的に使われるのは原作のコアファン的にはもしかしたら嫌かも知れませんが、個人的にはケンにもこういう面がある方が面白いので、そういう意味で楽しめました…(笑)

ミニゲームも豊富で楽しめる

いつも通りミニゲームも豊富でした、バーテンダーやってみたり、カジノ行ってみたり、闘技場行ったり、そこらの人を助けたり、バギー乗ったり、賞金稼ぎやったり、キャバクラの黒服やったり、まぁそれらで金や経験値を稼ぐ事が出来ます。

遊べば遊ぶほど装備も整える事が出来て、更に能力値開放も出来るので「遊んでりゃ強くなる」って感じのゲームシステムになっています。

メインストーリーをひたすら進めたい人にとっては煩わしいかも知れませんが、龍が如く自体がそういうゲームなので、まぁいつも通り「適当に寄り道を楽しめば楽にクリア可能」ってぐらいのゲーム難易度です。

両方好きなら買って良し

個人的には「龍が如くもやった事ある」って人にメインでオススメ、そして「北斗の拳はまぁ知ってるかな」ぐらいの人にもオススメな感じです。

どちらかと言えば龍が如くファンにオススメな作品ですね。北斗の拳のコアファンで、龍が如くを知らない人は絶対にプレイしちゃダメな奴です…(笑)

僕はあのゆるい雰囲気が好きなので普通に楽しめました。いつも「こんなのいるわけねぇだろ」って思いながら楽しんでいたのが、世紀末救世主列伝というフィルターをかけた事で更にぶっ飛んだ事も平気で楽しめるようになりました。

そもそも街中でお前何十人殺してんだって話なので…まぁ人殺しも楽しめるゆるい気持ちで遊べれば、全然楽しいと思います。

僕は龍が如くはほぼ全作プレイしてて(いくつか抜けてますが)北斗の拳を見て育った世代でしたが、まぁ楽しめましたよ~。

どうでも良いけど、無想転生は一度ストーリーをクリアせんと使えません…(笑)

個人的にはいつも通りの龍が如くとして楽しめましたよ~。