バイオハザード7 レジデントイービルをクリアしたので感想と評価をまとめておきます。
個人的にはバイオ7はこれまでの作品に比べるとかなり良くなった印象があります。
良い感じのバランスで原点回帰に成功し、FPS形式に転換して大成功したパターンだと言えるでしょう…たぶん。
目次
恐怖感は体験版ほどではない
体験版のバイオ7をやった時、僕は事前情報を一切調べていなかったので体験版オリジナルストーリーなのか、本編をプレイしているのか把握してませんでした。
それもあって、プレイしてて「ここは一体何なんだ?」的な謎が大きく恐怖もかなり強く感じました。
正直、体験版をプレイした結果「今作のプレイは見送ろう」とまで思っていました。
あまりにも怖かったからです。
小島秀夫監督が以前出した「P.T.」に近い恐怖感を覚えました。あれだけ怖いともう本編をやる気になりません。
でも実際にプレイした感じ、正直な話「体験版が一番怖かった」ってのが僕の本音です(笑)
どうしても正体がわかるにつれて恐怖はなくなりますし、一家が出てきた時点で「ああコイツラの仕業だったのか」と種明かしがされてしまうので、それで僕は怖くなくなってしまいました…(笑)
FPSに変更したのは大英断だった
これまでのバイオハザードはTPSで、操作キャラクターの姿が見える視点でプレイしていました。
過去の評価記事でも書いているように、それで僕からすると「自分はキャラクターの後ろから見ているから怖くない」とずっと感じていたんですね。
たまたまだとは思いますが、本当にこれでFPS化したので「とうとう来たか…!」と喜びました。まさかの自分が「こうなったら良いのに」が実現したので(笑)
TPSよりは遥かに恐怖感がマシました。実際に突然モールデッドが横から来た時に「ひょえー!」ってなりましたから(笑)
主人公である「イーサン」の顔はほぼ確認できず、それがまた感情移入をしやすくしています。FPSの王道的な演出ではありますが、それもまた個人的には良かったです。
3D酔いはしづらくも出来る
設定で歩く際の画面の揺れをなくす事が出来るのが個人的には助かりました。
おかげで3D酔いをしたのは終盤ぐらいで、丸一日近くプレイしてても夜になって(プレイ後数時間経過して)酔ってきたぐらいになりました。
恐らくその設定がなければ1時間もプレイ出来なかったと思います。FPSで歩いた際に画面が揺れる系のゲームは僕は本当に苦手なので、設定でその切替をしてくれる親切設計は嬉しいですね。
酔いに関しては設定である程度緩和してくれるので何とかなるはずですね。
VRは試せず
本当はこのバイオ7をPS VRでプレイしたかったんですが、PSVRを予約する事が出来ず。転売屋から買う気は一ミリもないので結局出来ませんでした。
正直もうタイミングを逃したのでVRは要らないかなーって思ってるぐらいです…。
ただこのゲームを初回プレイでVR体験したらめちゃくちゃ楽しかっただろうなーって思うと…残念です…。
良くも悪くも最終的にはバイオハザードだった
途中までは「これバイオじゃなくて良いじゃん」って思ってましたが、終わってみれば「ああ、バイオだな」と思える展開とゲーム性だったと感じます。
最初に恐怖を味わうものの、ある程度相手の正体がわかってくるともう恐怖は感じず、純粋にサバイバルゲームとして相手をぶち殺すゲームに戻りました(笑)
特にショットガン辺りを手に入れてからは、モールデッドに対しても「この野郎…ぶっ殺してやる!」と、某映画の役所広司さんばりに言ってぶっ殺してました。
最初はある程度の恐怖を感じる事が出来て、終盤はショットガンやグレネードランチャーで吹っ飛ばす快感を味わう事が出来るので「両方楽しめる」って点では良くも悪くもバイオハザードなんだろうなと感じました。
「サバイバルホラー」ってジャンルの時点で、怖さもありつつ、戦いもありつつ…と言う本来の形に戻ったと言っても良いかなと。
良い意味で原点回帰出来た良ゲー
今回は本当に良い意味で原点回帰が出来た作品だと言って良いと思います。
リベレーションズ2が凄く中途半端で駄作になってしまった感があったんですけど、今回のレジデントイービルはかなり改善されたと思います。
今回のバイオ7は僕も買って損はない良作だったと断言出来ます。
ただし体験版やティザームービーで感じた程の恐怖感はない事も間違いないです。
これまでのバイオシリーズが好きだった人…特に1が好きだった人には結構オススメ出来るゲームに仕上がっていると個人的には感じてます。
ただラスボスが味気ないのはもうなんか最近のゲームの恒例なのかな…とも思ってきました…まぁQTE(ボタン表示が出てそれを押すだけのシステム)じゃなかっただけマシかな…(笑)
全く新しい主人公じゃないと今後も恐怖感は出せないかも
もうバイオはやり尽くした感があるので、これからも恐怖感を出すなら新規主人公を起用するしかないのかなぁ…とは思いました。
クリスもレオンも歴戦の戦士になっているので、何処で何をやってもパニックになる事なんてないでしょうし…そういう意味では今回は「顔もない主人公」で感情移入しやすくさせて、大成功だったと思いました。
ただシューティング要素だけを出して、爽快感だけを追求すれば別に6の主人公達を使ってまたガンガン撃ちまくってれば良いかなぁ…とも思います。
でもこれが「バイオ7」で良かったのかなぁ…とは思いました。正当な続編というよりはスピンオフ的な作品になっているような気がしないでもないです…(笑)
ただゲームとしては全然悪くなかったですよ~!