【ドラ牧】ドラ牧をプレイしてみた感想とレビューまとめ…牧場物語、ドラえもんのどちらを好きな方でも楽しめるスローライフ牧場ゲーム

ドラ牧にはストーリーの終わりはありますが、基本的に明確な終わりがあるわけではないので、一通りプレイしてみたので感想などについて書いていきたいと思います。

ただ私はコラボ元となる牧場物語をプレイしたことはないので、あくまでも初めて牧場物語シリーズをやってみた目線での感想になるので、牧場物語シリーズを追いかけてきた方との感想とは違う所もあるかもしれません。

ですが同じように牧場物語を初めてプレイしようかと思っている方にとって参考になればと思います。

プレイしてみて良かったと感じた所

ドラ牧をプレイしてみてよかったと思う所について紹介していきます。

ゲームの雰囲気と背景がマッチしている

ドラ牧では背景は水彩画のようなタッチで書かれていて、絵本の中をのび太やドラえもんなどのキャラクターが動いているような雰囲気を味わうことが出来、まったりとしたゲームの雰囲気にぴったりとマッチしています。

また季節が変わる毎に牧場や森の雰囲気も大きく変わり、春なら桜が咲き、秋なら紅葉、冬なら雪景色と変化していき、季節の移り変わりを体感することが出来るのでとてもいい雰囲気です。

まったりスローライフを体験できる

私は動物物語はプレイしたことはありませんが、スターデューバレーなどの牧場系のゲームはいくつかプレイしたことがありますが、それらのゲームでありがちなのが季節や時間に追われてせかせかと余裕なく動き回らなければいけなくなる事が多いという点です。

1日の時間が短かったり、やる事が多すぎたり、行動できる時間が決まっていたりとせっかくのんびりした雰囲気のゲームでもあれをしてこれをしてとやっているとまったりとは程遠いプレイになってしまい疲れてしまいます。

その点ドラ牧では、昼寝が出来る時間は24時までと決まっていますが、体力が残っていれば深夜になって行動することが出来るようになっているので、何時になったら強制的に家に戻されるなどがありません。

なので時間に縛られずに行動することが出来るようになっているので気持ちに余裕をもってプレイしていく事が出きるという点も大きいです。

何かを選択している時などにはしっかりと時間の経過も停止するのでじっくり考えながらプレイすることも出来ます。

このように時間に対する縛りが少なめなので、朝起きて牧場の世話を行ったら釣りに行ったり、住人たちに挨拶をしに行った後に採掘場に行こうなどいくつもの予定を入れながら1日を過ごしていくことが出来るので、雰囲気に合ったスローライフを送っていくことが出来ます。

ひる寝システムがのび太らしい

ドラ牧の特徴の1つにひる寝システムがあり、これはのび太がいつでもどこでも寝ることが出来るという特技を落とし込んだシステムです。

これは家や洞窟の外であればBボタンを押すとどこでも時間をして寝ることが出来るようになっていて、店が開くのを待つ時や体力を回復する効果もあります。

ほかのゲームであれば家まで戻らないといけなかったり、アイテムを使う必要がありますが、どこでも寝れるのび太の特徴を活かしつつゲームの機能としてもかなり使えるとても良いドラえもんとのコラボらしいシステムとなっています。

体力を使わない行動も多い

牧場系のゲームでネックになってくるのが体力の概念で、体力がなくなるとアイテムを使用して回復する必要がありますが、ドラ牧では先程も紹介したようにひる寝システムがあるので数時間寝ればすぐにある程度回復することが出来るので体力管理は非常に楽になっています。

さらにそれだけでなく、牧場系のゲームではものを拾ったり収穫すると体力を消費しますが、ドラ牧では釣りや作物の収穫、虫あみの使用。アイテムを拾う行為では一切体力を消費せずに行うことができます。

なので夜の中途半端な時間帯に体力がほとんどなくなってしまい、寝て体力を回復するほどの時間もないという場合は釣りを行ったり、森のなかにある植物、昆虫などを集めることができるので時間を有意義に使うことができます。

体力がないから何も出来ないという感覚をなくしてくれるこのシステムもドラ牧のまったり感を演出しているひとつだと思います。

ひみつ道具を使うことが出来る

牧場物語とドラえもんのコラボとなるドラ牧ですが、大きな違いは登場キャラクターがドラえもんの登場人物という点とひみつ道具を使うことが出来るという点があります。

とくにひみつ道具といてばドラえもんが出してくれる便利アイテムでこれがあれば牧場生活の全てを簡単に終わらせることが出来そうではありますが、その辺りはバランスよく調整されています。

登場するひみつ道具はそれなりに多いのですが、実際に自分で使えたり牧場の作業が楽になる道具というのはかなり絞られていて、牧場生活感を削ぐことなくひみつ道具をつかつことが出来るようになっています。

なのでそういう意味では牧場物語のファンもドラえもんのファンもどちらも楽しめるようになっていると思います。

ちょうど良い所でイベントが起こる

牧場系のゲームの宿命とも言えるのが同じことの繰り返しになるマンネリにありますが、ゲームによっては1年目まで行かないくらいでもそれを感じてしまうことがあります。

ですがドラ牧ではある程度なれてやる事が分かってきて同じことの繰り返しになりつつある所で新しいイベントが発生しやすくなっているのでマンネリ感を感じにくくなっています。

例えば1年目の秋から冬にかけては春、夏と経験してきてやることをある程度理解した所で「種メーカー」と「製粉機」という農業を大きく変えてくれる装置が作れるようになります。

さらにこれらの装置はある程度素材を意識して集めておかないと簡単には作れない程度の難易度になっているので、次の目標を定めることも出来るようになっています。

他にも大工屋で牧場にある小屋や家をレベルアップさせるために頑張る必要があるなどマンネリになりにくい工夫がされているので、開始数年は目標を持ちつつプレイしていくことが出来るはずです。

昆虫の作り込みがすごい

昆虫は季節ごとに変わっていき、春であればハチやチョウチョ、夏であればセミ、秋であればトンボやコオロギなどその季節に見ることが出来る昆虫を捕まえることが出来るようになっています。

ただ単に出てくる種類が変わるだけでなく、例えばただのバッタではなく「トノサマバッタ」「ショウリョウバッタ」など細かく種類まで作り込まれているので、昆虫に詳しい方ならより楽しめると思います。

さらに特に作り込まれているなと感じたのがセミで、セミも「アブラゼミ」「クマゼミ」「ミンミンゼミ」などの種類が登場してきますが、それぞれ近くにいるセミの種類によって鳴き声もしっかりと変えてあります。

ちかくでアブラゼミの鳴き声がするなと思ったらちゃんと近くの木にアブラゼミがとまっているので昆虫を探すのも楽しくなるでしょう。

イマイチに感じた点

ドラ牧をプレイしていてもうちょっと良くして欲しいなと感じたイマイチな点について紹介して行きます。

採掘場に依存しがち

もうすでにレビューを調べている方の中では「のび太の鉱山物語」と言われているのを見たことがあると思います。

これはそう言われても仕方ないくら採掘場に依存することになっていて、道具をアップグレードするのにも家を増築するのにも鉱石が必要になり、さらに入手できる化石などを売ればそれなりの稼ぎになるので採掘場に行かない理由が見当たりません。

さらにこれは序盤だけでなく、ある程度日数を進めても同じで、むしろさらに深いところにある宝石などが必要になるのでより採掘場にこもらなければいけなくなってしまう傾向にあります。

牧場物語も以前は鉱山が重要だったという話しは目にするので原点回帰とも言えるのかもしれませんが、それを知らずに購入した方にとっては思ってたのとなにか違うと感じてしまう所もあるかもしれません。

なのでこれから購入する方は鉱山を多用することになるという事を覚えておいた上で購入するようにしましょう。

1日は長め

これはいい所と内容がかぶる所もありますが、1日のなかでいろいろする事ができるので結果的に1日にかかる時間が多くなるためなかなか日数が進んでいきません。

家や小屋をアップグレードする為に大工屋に頼むと7日で終ると書いてはありますが、体感的にはなかなか終わってくれません。

これは7日といっても7営業日なので休みの日には働いていないという点も含まれますが、それでもかなり長く感じてしまうので、出来上がりを楽しみにしている人にとってはなかなかの苦痛かもしれません。

ただドラ牧ではいつでも寝て次の日にする事が出来るので、1日が長すぎるという場合は寝る時間を早くして調整することは可能なのでそれほど気にする必要はないかもしれません。

好感度上げが大変

各住人にはそれぞれに好感度が設定されていて、最大ハート10個まで増やすことが出来るようになっています。

好感度はイベントの発生条件に大きく関わっているので、好感度が低いままだとイベントが発生しないのでとても重要な要素となっています。

好感度を上げるには話しかけたり、プレゼントを上げることで上昇させることが出来、そのキャラの好物をあげるとより大きく上昇させることが出来るようになっています。

声を掛けるだけでも上げることが出来るのはありがたいですが、キャラはウロウロしている場合があるので毎日挨拶ができるというわけでもないですし、好物を知る方法もかなり限られているのでなかなか好感度を上げるの大変です。

これは個人的な感覚ですが、イベントは好感度が重要になっているので最初の1,2年は時期によって好感度の上限が決められていて、上限になったらイベントが発生する季節になるまでそれ以上に好感度を上げる事が出来なくなっているように感じます。

なので集中的にだれかの好感度を上げようとしても上限以上にはならないので、好感度が上がるのが遅いと感じてしまうところもあるのかもしれません。

未確定な事なのではっきりとはしませんが、好感度マックスのハート10個にするには何年かかる事になるでしょうか。

システム面がイマイチ

細かい所で気になるのがいろいろなところのシステムがイマイチに感じる所です。

例えば人や動物に話しかけようとして隣に立ってもなかなかそのキャラがターゲットが合わないので話しかけにくくなっていますし、ニワトリを放牧する時にも立ち位置を何度も飼えるなどしなければいけないのでスムーズに進めることが出来ないことがあります。

さらにこの時に右下のアイテムスロットに食べることが出来るアイテムがセットされていると更に悲惨で、話しかけようとした瞬間にそのアイテムを勝手に食べてしまうということが多々あります。

なんでもないアイテムなら良いですが、品質改良して1つしかなかった作物だった場合はまた1から作り直さないといけなくなるので、被害は大きくなります。

キャラを選択しやすくして欲しいというのもありますが、消費アイテムであれば食べるか食べないかの選択画面を追加してもえたらこういうミスも少なくなってありがたいなと感じています。

物価のバランスが少しおかしい

牧場系のゲームは自分の畑で出荷したアイテムを売ってそれを元手に他のアイテムを購入して大きくしていくので物価のバランスは非常に重要になってきますが、ドラ牧ではそのバランスがあまりよくありません。

今ではアップデートで改善されましたが、肥料は1回撒けば効果があるのではなく、実がなるまで撒き続けないと最大限の効果を発揮する事は出来ないのに高級肥料1つの価格が600と非常に高く設定されていました。

作物のカブの値段が1つ出荷したら30程度にしかならない所に1つ600の高級肥料を5日間も撒くことは赤字を大きくするだけの行為になってしまいます。

今はアップデートで高級肥料は1つ40まで値段が下がりましたが、その他の金額もあまり適正ではないんじゃないかと感じてしまうので、細かく牧場経営の経済状態を管理したいという方にとっては不満が残ってしまう所がまだあると思います。

ただそれでも理不尽というレベルではないですし、今後もアップデートでさらに改善されていく可能性も少なくないので、そこを期待していきましょう。

アイテムを貰いに行くのが面倒

ひみつ道具などを返してもらったり、祭りで優勝するとトロフィー貰うとそのキャラからアイテムを渡して貰うことができますが、そのアイテムはカバンの枠に空きがあった場合でも何故か後日もう1度話しかけに行く必要があります。

これは地味に面倒でついつい受け取るのを忘れてしまう事もあるので、直接受け取ることが出来たらもっと楽だったのになと毎回感じてしまいます。

まとめ

以上がドラ牧を一通りプレイしてみて感じた感想の紹介でした。

イマイチな点も書きましたが、基本的にはのんびりと牧場生活をおくることが出来る素晴らしい作品になっていると思います。

牧場物語シリーズのプレイヤーの方の評価はわかりませんが、私のような牧場物語シリーズ初プレイの人でもすんなりと楽しむことが出来たので、シリーズ未経験の方でも楽しむことが出来ると思います。

水彩画のようなドラえもんの世界観も合わさって背景もあって非常に癒やされるゲームとなっているので、そんなゲームを探しているという方にはおすすめできるゲームとなっています。